■スカイライダーの相手は巨乳グラビアアイドル

 次に「仮面ライダーシリーズ」。ライダーを演じる俳優は、昭和期から“アイドルと結婚できる職業”だった。
 なにしろ、第1作『仮面ライダー』(71年)でライダー1号(本郷猛)を演じた藤岡弘(現・藤岡弘、)が、87年に他の作品で共演した女優と結婚しているのだ。

 相手は、『学園祭の夜 甘い経験』(70年)、『制服の胸のここには』(72年)といった東宝の青春映画に主演歴のある女優・鳥居恵子である〈*〉。
『仮面ライダーX』(74年)の仮面ライダーX(神敬介)を演じた速水亮の結婚のエピソードはユニークだ。同番組には、美山尚子という新人女優がヒロイン役で出演しおり、無名だった速水ともども現場で大いにしごかれた。ところが、3ヶ月ほどで番組の路線変更から美山が降板させられてしまう。傷心の美山を速水が励ますことで、2人は恋愛関係に発展し、やがて夫婦になったというのだ。

『仮面ライダーストロンガー』(75)で仮面ライダーストロンガー(城茂)を演じた荒木しげるの結婚相手は、中村雅俊主演の学園ドラマ『われら青春!』(74年)で生徒役を演じていた樋口のり子という女優だった〈#〉。

『~ストロンガー』以後、しばらく途切れる仮面ライダーのテレビシリーズは、79年に『仮面ライダー』というシンプルなタイトルで復活。主人公である空を飛ぶ能力を持つスカイライダー(筑波洋)を演じたのがまったく無名だった村上弘明。その結婚相手は、92cmのバストを誇り複数の企業の水着キャンペーンガールなどを務め、グラビアや写真集で人気だった田島都というタレントだ(91年)。

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