■原辰徳に対抗できるのが落合博満

 この原監督の戦績に対抗できるのが落合博満監督だ。通算8年間で4回のリーグ優勝、日本一1回、在任中はすべてAクラスという輝かしい実績を残して、第6位にランクイン。「勝てばファンはついてくると、ファンサービスを軽視し、マスコミにも情報を流さない姿勢には反発もあった」(42・三重県)

 落合とは対照的にファンサービスに力を入れたのが近鉄とオリックスで指揮を執った仰木彬監督で、第7位に。「オリックス時代、鈴木一朗という無名選手の才能を見抜いて、イチローと名づけて、パンチ佐藤とともに売り出そうとした手腕は今でも語り草」(55・岡山県)

 このイチローの活躍でチームは日本一に。さらにメジャーの歴史にも名を残す大スターになったわけだから、仰木監督の慧眼は見事というほかない。

 70〜80年代に活躍したのが、ヤクルトと西武で采配を振るった広岡達朗監督で、第8位にランクイン。「徹底した選手の生活管理と守備重視の野球で、西武ライオンズの黄金時代の礎を作った」(48・群馬県)

 その広岡野球を継承発展させ、完成させたのが森祇晶監督だ。森監督は西武と横浜で指揮を執り、第9位となっている。「采配は極めてオーソドックスで、面白みに欠けたが、西武在籍中の9年間で8度のリーグ優勝、6度の日本一は驚異的」(53・茨城県)

 この森野球のもとで現役生活を送り、黄金時代の西武野球を継承しつつあるのが第10位の辻発彦監督だ。「選手の守備・走塁意識を改善して失点を減らし、抜け目のないチームへ改善したことが奏功。初年度2位、昨年、今年と2年連続優勝という実績は素晴らしい」(33・新潟県)

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