■広島の黄金時代を作った古葉竹識

 広島の黄金時代を作った功労者が古葉竹識監督で、第11位に選ばれている。南海ホークスで野村克也、ドン・ブレイザーの基で指導者としての薫陶を受け、広島で緻密な機動力野球を花開かせた。「山本浩二、衣笠祥雄が二枚看板の赤ヘル軍団が躍動した79、80年のチームは本当に強かった。選手全員が次の塁を奪う意識が徹底されていた」(67・広島県)

 このときに完成された“スキのない機動力野球”は、その後の広島にも脈々と受け継がれている。「ただ、その手腕を買われて大洋ホエールズの指揮官となったんですが、結果的にうまくいかなかったことで評価を落としました」(スポーツ紙デスク)

 森祇晶監督もそうだが、大洋の監督は名監督にとって鬼門のようだ。

 さて、第12位は日本で唯一の400勝投手で、ロッテで指揮を執った金田正一監督。就任2年目の74年に優勝している。「走ることがすべての基本という考えから、選手を徹底的に走らせた。確かに基礎体力は上がるんですが、選手の間からは、“俺たちはマラソン選手じゃない”という不満がくすぶっていたようです。野球理論も何もなく、とにかく走れ走れでは、選手の心はつかめない」(専門誌記者)

 ただ、「このやり方で、よく優勝できたものだ」(71・千葉県)との声も。

 プロ野球の一つの顔でもある監督たち――。今後も球史に残る名将の誕生を心待ちにしたい。(文中一部・敬称略)

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