50歳から1億円貯める! 魔法の「大人のお金学」の画像
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 消費税率が10%に上昇。庶民の懐を直撃しているが、“無理をせず”ともやり方ひとつで資産は増やせるゾ‼

 50歳で毎月の住宅ローンや車の維持費を抱え、10月からの消費税率UPで家計は苦しくなる一方。「とても貯蓄する余裕などない」というのが、本音だろう。「6月に金融庁が、“(人生100年時代は)老後は夫婦で2000万円が不足する”とする調査を発表。国民に動揺が広がりました。すぐに撤回されましたが、GMOあおぞらネット銀行によると、老後の生活資金として“2000万円を貯めることができると思う”と答えた人は、わずか3割程度。“思わない”と答えた人がほとんどでした」(全国紙財務省担当記者)

 とはいえ、無策では暗い老後が待ち構えている。そこで、大増税時代をぶっ飛ばし、「50歳で貯蓄ゼロ」から始めて、億万長者になる方法を伝授しよう。

 億万長者への道の第一歩は、まず、金融庁が暴露した「老後に2000万円」をクリアすることだろう。『老後資金は貯めるな!』(河出書房新社)などの著書がある、ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏が言う。「まず、公的年金を繰り下げ受給して年金を70歳から受け取ることです。そうすれば42%増しの年金を生涯受給できます。問題は65歳で退職し、そこから70歳までの5年間を、どうやってしのぐかです。夫婦で年間400万円の生活費がかかるとして、5年で2000万円。やはり、2000万円が必要になります。ただ、だからといって貯金が不可欠なわけではありません。私が老後資金は貯めなくていいと主張するのは、そういう意味です」

 退職金が2000万円近くもらえた人は、その時点で準備終了。ただ、会社もいろいろ。本稿では、退職金は省いて考えてみる。それでは、65歳から70歳までの生活費用は、どうやってひねり出せばいいのか。「節約です。といっても、部屋中の電気を消して回るという類の節約ではありません。大きな支出を見直せば、毎月7万円を浮かすことができます」(前同)

 まずは保険の見直し。生命保険文化センターの調べによると、1世帯当たりの保険の掛け金は年間38.5万円。月額にすると3.2万円も支出しているのだ。「しかし、子どもが巣立っていけば保障額はうんと下げられます。月額1万円の保険で十分です」(同)

 保険を見直すことで、まず月2.2万円が浮く。

 次いで住宅ローンの見直し。マイナス金利時代の今、住宅を購入した際に組んだローンを組み直すだけで、平均して月1万円はカットできるという。「車を持っている人はカーシェアリングに変更すること。毎月の駐車場代はもちろん、自動車税や車検、メンテナンス費用を節約でき、駐車場代にもよりますが、2万円以上の節約効果が期待できます」(同)

 このほか、3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のスマートフォンを使っているなら、夫婦そろって“格安スマホ”へ変更すべきだという。

 こうして浮いた額が月7万円。外食や旅行を控えたりするのではなく、無駄を見直すだけで捻出できるのがポイントだ。

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