■ドル建て国債や純金積み立てを

 さて、“億万長者”になるには、ここからが本番。「やはり、高利回りの金融商品に投資しなければ大きなリターンは得られません。ただ、その分、リスクも上昇しますので、資金の1〜2割を高リターンの商品に回すのがよいと思います」(証券会社社員)

 仮想通貨(暗号資産)などに投資し、わずか1年足らずで“11億円を稼いだ男”でもある、ファイナンシャルプランナーのナカモトヤスシ氏に聞いてみた。比較的手堅い商品が、「10年物ドル建て国債(既発債)」と「純金積み立て」だ。

「ドル建て国債は、証券会社などで月1万円から投資できます。為替相場に左右されるため、円高ドル安になれば損することになりますが、今後の円ドル相場は1ドル=130円までいくと予想しています。そうなれば、10〜15%の為替差益を期待できるかもしれません」(ナカモト氏)

 金は過去30年間の平均利回りが8%という、実績抜群の金融商品で、毎月3000円から積み立てられる。さきほどの7万円にプラスして1.3万円を純金積み立てに回せば、資産は合計で2000万円まで積み上がる計算だ。しかし、「2000万円あれば食いっぱぐれないだろうけど、贅沢はできない」という声もあるだろう。そこで、ナカモト氏は「外貨建て海外積み立て投信」と、「ビットコイン」を推奨している。リスクはあるが、“莫大なリターン”があるからだ。

「外貨建て海外積み立て投信は、過去最大で年21%という利回りを実現しています。毎月2.5万円ずつ、15年間積み立てると、為替差益や運用利回りを含めて3000万円くらいのリターンが期待できそうです」

 手堅く貯めた2000万円と合わせて5000万円。しかし、「積み立てばかりでウンザリする」と、お嘆きの読者もいることだろう。積み立てるには、その原資が必要。月額「7万円+1.3万円」に加え、さらに毎月2.5万円など到底捻出できない。

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