■退職金をビットコインへ投資
ならば、定年時に退職金の一部を投資に回して、ハイリターンを求める手がある。「ただし、注意もあります。海外積み立て投信には、日本の金融庁に登録されていない商品が多く、日本で購入することはできません。そのため、代理店を通じて海外の金融機関へ申し込むことになるんですが、悪質な代理店もあり、詐欺被害に遭ったケースもあるようですので、事前によく調べてほしいですね」(前同)
投資はあくまで“自己責任”なのだが、高利回りを謳う有象無象の金融商品が跋扈する中、ナカモト氏が推奨するのが仮想通貨の「ビットコイン」だ。乱高下が激しいが、一攫千金を狙える商品だという。
「仮想通貨を代表するビットコインは、金をモデルに作られた“デジタル・ゴールド”です。発行上限が定められているため、有限の資産だと言えます。金と同等の価値になると、計算上、1ビット=5000万円(現在は約100万円)、つまり、現在の値の約50倍になると想定されています」(同)
退職金の一部、100万円をビットコインへ投資して、億万長者の夢を託すのも悪くない。
以上、老後に必要な2000万円の捻出の仕方、億万長者入りするための金融商品を見てきたが、実は、より“現実的に億万長者になる方法”があるという。長尾氏が語る。「現行制度が維持された場合、一般的なサラリーマン世帯(夫婦2人暮らし)で、歳から増額された年金を100歳まで受け取ると、2人で1億円以上受給できる計算になります」
意外や意外、長生きするだけで誰もが億万長者になれるわけだ。人生100年時代――究極の金儲けは、「健康」と「長寿」なのかもしれない。