■坂口良子は水谷豊について
酒豪で有名だったギャグ漫画の神様・赤塚不二夫は96年6月10日号で、女優の東てる美と対談した。「毎日飲んでるよ。もっとも、この10年で8回入院してるけど」
あきれる東に、こう続けている。「そのぐらいの割合で入院するのが体にはいいんだよ。(中略)完全に体から酒を抜くのね。そしたら元気になって、また思いっきり飲むの」
色気ムンムンの東が相手だが、艶っぽい話は、あまり出てこない。「俺ぐらいの酒飲みになると、女より、朝までダラダラ飲みながら面白い話ができるやつが欲しくなるの」
かつて、そんな赤塚センセが“面白いやつ”と認定した中に、のちの超大物がいる。「タモリさんです。赤塚さんは、その芸を気に入り、自分の家に居候させて芸能界に売り出したんです」(放送作家)
本誌は、歴代の人気女優たちにセクシー系の質問を投げかけ続けてきた。25歳の頃の坂口良子は、恋多き女と見られていた。「いま、世間を騒がせている坂口杏里の父親にあたる男性と結婚する前の彼女には、複数の俳優との熱愛説があった」(女性誌記者)
80年7月11日号で、その中の一人、水谷豊について、こう話した。「私が17歳のときですよ、水谷さんと出会ったのは。(中略)初めてお会いした仕事の世界の男性なのね」
なんとも思わせぶりだ。「何も知らなかった私が一応、仕事の世界のことをザッとでも学べたとすれば、それは水谷さんのお陰だって、とても感謝しています。“初めて女になったのって彼とですって?”そんなこと言えないわ」
数々の大放言。こうした人間らしい本音は、結果的にスターたちを魅力的にしているのだ。