■健康オタクとしても有名な徳川家康

 コメ派の信長、秀吉に対し、生涯、麦飯を貫いたのが徳川家康だ。ほかの戦国武将と同じく、パワーの源である動物性タンパク質をとることを心がけていた家康だが、同時にタンパク質のとり過ぎによる“弊害”に気づいていた節がある。

「家康の地位になれば、おいしい白米だって毎日食べられます。それなのに、あえて麦飯にしたのは、健康のためでしょう。明治以後は庶民も白米を食べられるようになりますが、海軍でわざわざ麦飯にしたのは脚気対策からです。白米は血糖値を上げますが、麦は逆に糖尿病になるリスクを下げてくれます。また、白米にはない水溶性の食物繊維がコレステロールの吸収を阻害し、胃にある食べ物をゆっくりと移動させる働きがあるため、満腹感が長続きしやすく、生活習慣病を防いでくれます」(平地氏)

 家康恐るべし。さすがは、健康オタクとしても有名な武将だけのことはある。「家康は、天下を取る前から漢方医学について、医者並みの知識を持っていたそうです。朝鮮にも人を派遣し、忍者にも長寿の情報を収集させていたといいます。江戸中期に小石川に療養所が開設されますが、それもこうした家康の努力あっての話でしょうね」(前同)

 家康は地元・浜松の名物、浜納豆(麹菌を用いて作り、一般的な糸引き納豆とは菌学的に製造法が異なる)をよく食べ、味噌は、信長、秀吉と同じく大豆100%のものを選んだという。「大豆には精子の原料になるアルギニンがたっぷり含まれ、強精効果があります。家康は、66歳にして遊女街で遊び、淋病になったといわれるほどお盛んな人でした。生涯に妻妾あわせ17人、もうけた子どもが16人というのも、うなずけますね」(永山氏)

 納豆や味噌をはじめとする発酵食品は、信長、秀吉、家康の三英傑のみならず、戦国武将が「気を養う」と好んだ食品の代表格。平地氏が、こう続ける。「味噌は腸内細菌を増やし、体を温める働きがあります。なかなか妊娠しない牛や豚の腹に、味噌を乗せてお灸する“味噌灸”をしたら、受胎率が上がったというデータがあるそうです」

 何事も論より証拠。今年一年、武将たちの“長寿&ビンビンめし”を実践し、生涯現役を目指そうではありませんか!

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