■ラーメン業界はサービスデーが多い

 外食激戦区のラーメン業界は、毎月決まった日に格安になるサービスデーを設定している店が多い。関東を中心に17店舗を運営する横浜家系ラーメンの『大和屋』は、毎月1日を「大和家の日」とし、700円の醤油・塩ラーメンを500円にしている。「もう10年続いているイベントで、ツイッターなどでも反響が大きいんですよ。5月と11月の感謝祭では、餃子無料やチャーシューメンを500円にするなど、よりお得な日になっています」(同社の広報担当)

 全国80店舗を展開する『味千ラーメン』は毎月22日が感謝デーで、この日は通常690円の味千ラーメンが390円になる。「サービスデーはふだんの日の3~5倍のお客さまが入り、1日1000杯以上売り上げる店もあります」(同社の広報担当)

 九州を中心に『山小屋』『ばさらか』などのブランドでフランチャイズ展開している筑豊ラーメングループでも、感謝祭の日に640円のラーメンを390円で提供している(感謝祭の日は店によって違うのでホームページを参照)。こちらも当日は大盛況になるのだが、こんなに安くして大丈夫なのだろうか?「感謝祭は常連のお客様に喜んでもらえるだけでなく、新規のお客様の獲得や休眠客の掘り起こしにもつながっています。実際、感謝祭の後は売り上げが好調に伸びる傾向にあります」(同社の広報担当)

 サービスデーは客単価こそ下がるが、その後の客足が延び、けっしてマイナスでないというわけだ。全国で約240店舗を展開する中華料理の『天下一品』の“天下一品の日”(10月1日)は例年大きな話題になる。会社のすぐ近くに同店があるKさん(39)は「10月1日は毎年欠かさず行く」と言う。「かなり混みますが、この日に行くと次回使えるラーメンのタダ券がもらえるんです。“天一の日”は手帳に丸印をつけているぐらいです(笑)」(前同)

 読者の職場や家の近くのラーメン店にも同じような割引デーがあるはず。ネットなどでチェックしたい。

 2000年に創業して現在832店舗に急拡大した『丸亀製麺』は毎月1日に、うどんが半額になるサービスを実施。「釜揚げうどんだけですが、それでも290円のうどんが半額の140円になるわけですからね。ありがたいですよ」(利用客)

 後発の『伊予製麺』は、毎月14日が100円引きになる。釜揚げうどんや、かけうどんは290円なので、100円引きで190円。200円でお釣りがくる驚きの値段だ。

 特にカレーうどんが好きな人にお得なのが、信州そばうどんの『信濃路』。毎月2日のカレーうどんの日は、通常830円のカレーうどんが500円(税込550円)になる。

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