さらにこの作品は開始1分半ほど経過したあたりから、次作『まりっか’17』を彷彿とさせる歌唱とダンスが始まり、本編のラストには「まりっか」というフレーズも登場する。のちの福島作品に通底する世界観がはやくも色濃く現れ、「デート」という統一テーマに則って制作されたものであることさえ忘れてしまう、独創的な作品になっている。

■異なるテイストの作品で演技の引き出しを垣間見せる

 続く3rdシングル『走れ!Bicycle』では、「ぶらり旅」を統一テーマに個人PVが制作される。ここで伊藤の個人PVを担当したのは、1stから10thまで乃木坂46のシングル10作品連続で収録曲のMV監督を担当し、その後も今日までグループの印象的な映像作品を多く手掛ける丸山健志である。

(※伊藤万理華個人PV「韓国」予告編)

  1. 1
  2. 2
  3. 3