■乳製品を摂取しすぎると骨がもろくなる

 骨がもろくなる骨粗しょう症も、中高年になると気になる。「骨を強くするにはカルシウム!」とばかりに、牛乳を飲んだり、ヨーグルトやチーズを積極的に食べている人もいるはずだ。ところがどっこい……。

「米ハーバード大など、欧米の研究機関の調査で判明したことは、“乳製品を多く摂取する人のほうが、骨折が多い”という意外な事実でした。このため、アメリカでは、“骨粗しょう症予防に牛乳を飲もう”という標語はなくなっています」(厚生労働省関係者)

 カルシウムを多く含む乳製品を摂取しているのに、なぜ骨がもろくなるのか? その理由は、こうだ。

「乳製品はカルシウムと同時に、動物性たんぱく質を多く含みますが、これにより身体が酸性になります。身体が酸性になると、人間の脳はそれを中和しようとしますが、このときに中和剤として消費されるのがカルシウムなんです」(前同)

 せっかくカルシウムをとっても、すぐさま、それが流出してしまう――。ならば、どうすればよいか? 都内のリハビリ施設で働く理学療法士が言う。

「カルシウムの吸収を促すビタミンDを増やすんです。ビタミンDは別名“サンシャイン・ビタミン”。日光浴で増やせるんですよ」

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