■投資をめぐる失敗
よく、タクシーの降車時や喫茶店で、「今、細かいのがないから」と金を払わない人がいる。こうした手合いは、金が貯まるどころか“貧乏神”がついているという。
「小銭がないと言って金を出し惜しむのは、ただのケチ。よくケチ=お金持ちと誤解する人がいますが、これは間違いです。お金が貯まる人は、これだと思った瞬間や、好きなものには、どんどんお金を使います。ただ、興味のないことにはビタ一文使わないんです。これは、ケチというわけではない。人にご馳走をするのは大好きだし、若い才能を育てるためのお金も惜しみなく出しますからね。要は、お金持ちになれる人は、お金の使い方にメリハリがあるんです」(前出の臼井氏)
知らずにやってしまっている貧乏人の習慣……最後に紹介したいのは、投資をめぐる失敗だ。「株式や不動産、仮想通貨など、投資で老後資金を増やそうと考える人は少なくありません。多くの人は、まず解説書を買って勉強するんですが、ここまではOKです。“落とし穴”があるのは、この先です」(ファイナンシャルプランナー)
稼ぐと決めて、知識も入れた。すると実際に投資をするという段階で、多くの人は「身近な人に相談」というカードを切るという。
「誰だってお金は大事ですから、不安なんでしょうね。だからこそ、知人や友人にそれとなく相談するんでしょう。ただ、その知人は投資の専門家ですか? 違いますよね。だから、相談された側もよく分からなくて“危ないからやめておけば”と言ってしまうんですよ。素人に投資の相談をするほど、マヌケなことはありません。相談するなら必ず、プロか成功している人に聞いてくださいね」(前同)
そりゃ、ごもっとも。“タブー習慣”を改めて、生涯現役を目指そう!