激怒の演技から急にトーンを変え…

「最終回を語るうえで、霜降り明星せいや(27)は欠かせません。せいやは今回がドラマ初挑戦だったのですが、彼の演じた田中正志こそ、一連の事件の黒幕だったのです。意外な正体に驚いた視聴者も多いでしょうが、それ以上に初挑戦とは思えないせいやの演技力に度肝を抜かれた視聴者も多かったようです。SNSでも“めっちゃいい役もらってるじゃん!”、“なんでせいやチョイスした(でも演技上手い)”、“うますぎやろ”と、称賛の声があがっています」(前出のテレビ誌記者)

 特に、文吾(鈴木)にナイフを向けながら犯行動機を語り、その後もみ合いになる場面は圧巻だった。

「正志(せいや)がナイフを握りしめ、殺意のこもった眼で文吾(鈴木)を睨む場面から5分以上、完全にせいやの独壇場でした。最初は文吾を陥れた動機について“過失で毒キノコを混入させただけの母親が文吾に逮捕された”、“そのせいで母は死に、小学生の妹はいじめの対象になり自殺した”と、激怒し、顔を歪めながら文吾を睨む正志。この時点でも、せいやの目つきはギラついていて鬼気迫るものがありました。

 しかし、そこからスッと“でも、理由はそんなんじゃない……”とトーンを変え、“5年ぶりに偶然再会したときに、”家族は大事にしなきゃな”とのんきに言われたときに殺意が芽生えた”と吐き捨てるシーンは、完全に復讐鬼の目つきで、声からも殺意がにじみ出ていて本当に恐ろしかった。一瞬、正志の復讐に正当性を感じてしまうほどでしたよ」(前同)

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