■清原和博「日本シリーズKK対決3本塁打」

 85年の涙のドラフト以降、何かと比較された清原和博桑田真澄。94年の日本シリーズで、清原がそのライバルにリベンジを果たす。第1戦、先発の桑田から1号ソロを放つと、第5戦で再び先発した桑田から2本のホームランを放った。

「3本目を打たれた際、桑田はマウンドで小さな笑みを見せたんです。外野はアレコレ言いますが、2人の中で勝負に対しては、純粋な気持ちがあったんだと思います」(西武OB)

■北川博敏「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定弾」

 01年9月26日、オリックス相手に2対5で敗色濃厚だった近鉄。9回裏、無死満塁の場面で北川を代打に送る。「北川は阪神から移籍1年目で、サヨナラ打を何度も打ってきた男。自らのヘルメットに“サヨナラ男”のステッカーを貼っていたほどです」(前出の夕刊紙記者)

 1ボール2ストライクからのスライダーを振り抜くと、打球は一直線にレフトスタンドに。代打逆転満塁本塁打に加えて、優勝を決める劇的な一発だった。

■新井貴浩「9回5点差大逆転! 七夕の奇跡」

 17年7月7日、七夕の夜に奇跡は起きた。神宮球場で行われたヤクルト対広島戦、5点差で迎えた広島の最後の攻撃。広島は3本塁打を集中させ、試合をひっくり返したのだ。

「立役者は新井貴浩。2点差に追い上げた2死一、三塁の場面。代打で登場し、バックスクリーンに逆転3ランを叩き込んだ。当時の緒方監督が“できすぎ”と称賛した一打でした」(夕刊紙記者)

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