■金本知憲「右手一本鉄人ヒット」

 連続フルイニング出場1492試合の鉄人・金本知憲。04年7月29日、阪神対中日戦で金本は死球を受け、左手首軟骨剥離骨折のケガを負う。だが、翌日の巨人戦では右手一本でバットを振り、2安打を放つ。その後も出場を続け、最終的に113打点で打点王を獲得。まさに鉄人だった。

■大谷翔平「史上初10勝10本塁打達成」

 14年9月7日、京セラドームでのオリックス戦。この日、大谷翔平は節目の10号を放ち、日本プロ野球史上初の同一シーズンでの2桁本塁打&2桁勝利を達成した。この記録は、ベーブ・ルースが1918年にマークして以来96年ぶりの快挙だった。

「ここぞの場面で打てる打者の特徴は、基本的にアベレージヒッターであること。大きいのを狙って、ただ振り回すだけじゃダメなんです。安定した力が、いざというときにパワーを生む。伝説の一打は、そうした打者の集中力が生んでいるんでしょう」(前出の黒江氏)

 今年もまた、グラウンドに新たな伝説が生まれることを願って、開幕を待ちたい。

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