■むしろスタッフにしわ寄せが

 くわえて、単純に機械オンチの芸人にも、辛い部分がある。

 劇団ひとり(@GekidanHitori)の公式ツイッターより引用
劇団ひとり(@GekidanHitori)の公式ツイッターより引用

「自宅から出演する場合は、局から送られてきた機材をセッティングする必要がある。劇団ひとり(43)のツイッターによると、マニュアルは完備されており、番組によっては単純にSkype(ビデオ通話アプリ)を使う局もあるそうですが、やはり機械に疎い人には、厳しい部分もある。

 たとえば中居正広(47)は、2018年までLINEも使えなかったくらい、デジタルに弱かった。今年の新事務所設立についても、パソコンが何一つわかっていないようなコメントをたびたびして、話題になっています」(前出の制作会社関係者)

 もちろん中居レベルならサポートしてくれる人も多いだろうが、4月22日の『日刊ゲンダイ』のテレビ局関係者の話によれば、ビートたけし(73)や小倉智昭(72)のような大御所が出演する際は技術スタッフを自宅に派遣する必要があり、むしろスタッフに負荷がかかっているという。よほどニーズのある芸人でないと、テレビ局もそこまで世話を焼くことはないだろう。

 一方で、話芸が抜群だったり、リモートならではのワイプを使いこなしている芸人の需要は、今後も尽きないという声もある。

「たとえばオードリーの2人は、『ヒルナンデス』にて、カメラ内で極端に距離をとって春日の顔をドアップにしたり、画面の隅っこにちょこんと移ったりと“ワイプ芸”を披露していて、ワイプを完全に使いこなしています。2人は安泰でしょうね」(前同)

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