■工場出来たてのような食感の温度って?

 コンビニやスーパーで売られている市販アイスの製品温度は-18℃以下で販売されています。アイスクリーム類は-18℃以下の環境で商品が売られている場合、品質の変化が極めて少ないことを理由として、期限表示を省略することが認められています。ただし、「アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約」では、保存上の注意を表示することも定められています。それが-18℃以下になります。つまり、「−18℃以下で保管してください」ということをパッケージに記載してください、という話ですね。

 一方、工場で作られる製品(アイス)の温度は、-18℃以下ではないんです。雪見だいふくの場合「-5℃」の状態で製造され、もちもちのお餅の部分にアイスが充填され、-30℃の環境で急速冷凍されます。

 私は、今までに4万5000個以上アイスを食べ続けてきて、製造時の「-5℃」に近づけられるノウハウを、ついに3万5000個目あたりで発見しました。次のページからは、具体的な商品を用いて、工場で出来たての食感を再現して見せます。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5