■次の相手は神様?

「19年4月28日のニコニコ超会議2019のイベント『超将棋』で両者が対談をした際は、加藤九段は、“性格が明るいことが共通点”。“勉強の量は遥に私の研究量を凌駕している”と、藤井棋聖を絶賛していたほか、藤井棋聖の打ち筋を“肉を切らせて骨を断つ、という厳しい戦い方をする棋士”と評していました。藤井棋聖は“上を目指すうえで、加藤先生の今日のお話を参考にして、頑張っていきたい”と話していましたね」(超会議参加者)

 藤井棋聖は19年12月8日の『将棋プレミアムフェス in 名古屋2019』で「将棋の神様にお願いするなら、なに?」という質問に対して、

「せっかく神様がいるのなら1局、お手合わせをお願いしたい」

 とコメントし、「発想が勝負師のそれ」「スケールが違う」と、話題になった。

 前述の『りゅうおう~』作者の白鳥もたびたび言及しているが、連載当時「高校生の少年が将棋のタイトルを取る」という設定が連載当時“ありえない”と批判の声があり、作者本人が気を使って「現実の神谷広志七段(59)による28連勝記録」は、作中では更新しなかったにもかかわらず、どちらも藤井棋聖が達成。

 しかも「美人で将棋が強い姉弟子がいる」という点も、藤井には室田伊緒女流二段(31)がおり、こちらも「事実は小説よりも奇なり」を地で行っているかたちだ。

 藤井のタイトル奪取を受けて、加藤九段は朝日新聞のインタビューに応えて、

「今回の棋聖戦では第1、2、4局と矢倉の力比べで勝ったのが素晴らしい。相当研究したのでしょうね。私はこれまで藤井さんのことを「秀才」と表現してきましたが、これはもう「天才」と言って良いでしょう」

 とコメント。

 神武以来の天才がついに認めた天才・藤井棋聖。これからどれだけの伝説を打ち立てていくのだろうかーー。

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