■新垣結衣と共演した『恋空』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞

 例えば、2007年公開の映画『恋空』。2000年代のガラケー全盛期に注目を浴びた「ケータイ小説」を原作とした同作は、平凡な女子高生と金髪の少年・ヒロとの悲恋を描き、若者を中心に大ヒットを記録した。

 見た目は派手だが繊細な一面を持ち、がんに侵されて余命宣告されてしまうという複雑な役どころ・ヒロを演じた三浦さんは、当時17歳。若き日の三浦さんが体現したティーンエイジャーならではの危うさや“命のきらめき”が胸を打つ一作となっており、同作での演技が高く評価された三浦さんは、第31回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞している。

 そして忘れてはならないのが、ヒロインの美嘉を今や押しも押されぬ人気者となった新垣結衣(32)が演じているということだ。当時19歳、フレッシュな魅力をたたえた彼女もまた、妊娠や流産を経験するセンセーショナルな役どころに体当たりで挑みながら、“純粋さを内包するヒロイン”としてまばゆい輝きを放っている。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5