■まだまだある!志田未来、戸田恵梨香、綾瀬はるか…人気女優と共演した名作の数々
ほかにも、志田未来(27)主演ドラマ『14歳の母』(06年、日本テレビ系)や戸田恵梨香(31)とのW主演ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(11年、フジテレビ系)、綾瀬はるか(35)主演ドラマ『わたしを離さないで』(16年、TBS系)など、節目を飾る多くの作品で印象的な“ヒロインの相手役”を務めてきた三浦さん。そのせいか、彼の出演作を思い起こすとき、不思議とそのかたわらにいるヒロインたちの生き生きとした姿までが鮮明に蘇ってくる。
自身の連ドラ初主演作となった『ブラッディ・マンデイ』(08年・10年、TBS系)やドラァグクイーンを熱演して近年高い評価を受けた舞台『キンキーブーツ』などからもわかるように、三浦さんが中央に立つ華や技量を持ち合わせていたことは言うまでもない。それと同時に、どんな女優の隣に立っても違和感なく、むしろ彼女たちが演じてきたさまざまなヒロイン像を“より輝かせる”ことにも長けた稀有な俳優でもあったように思う。
私たちはいつでも、作品を通じて “役者・三浦春馬”と会うことができる。残された作品を愛し続ける――そんな静かな哀悼の形があってもいいのかもしれない。