■世論を形成するのはワイドショーとネット?

「政府官邸は“東国原氏と岸氏はいきすぎ”と見ているようですよ。フジテレビ上層部も、坂上さん、そして東国原氏と岸氏を抑えるために、政権擁護コメントに終始する平井文夫フジテレビ報道局解説委員室上席解説委員(60)を『バイキング』に送り込んだという話です。

 ですが、たかが、と言ってはなんですが『バイキング』は“生ホンネトークバラエティ”と題して、芸能人がコメンテーターとして出演する番組。にもかかわらず、安倍政権は冗談抜きで“世論を形成するのはワイドショーとネット”だと考えて、『バイキング』の監視を続けているといいますから、器が小さいというか何というか……」(前出の民放キー局ディレクター)

 夕刊紙記者は話す。

「『バイキング』に限りません。安倍政権は数々のワイドショーを監視対象に設定しているといいます。政府官邸が注視している人物として、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の玉川徹氏(57)も挙げられます」

 7月10日の『モーニングショー』では、7月9日に確認された東京都の新型コロナウイルス新規感染者が過去最多の224人となったことを特集。

 安倍首相は東京都の状況について「4月と比べれば重症者は大きく減っており、感染者の多くは20代、30代で、医療提供体制はひっ迫した状況ではないと承知しております」と発言。これに玉川氏は、「今現在、ひっ迫してませんっていうことは何も語っていないに等しい」と安倍首相の発言を断罪した。

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