幼い頃からモーニング娘。の楽曲を聴いて育った阿部は、つんく♂による歌やダンスのクオリティを重視するハロプロのアイドルを目標とするなかで、現在の歌唱力とダンスを身につけていったのだろう。

 3歳からアイドルとして活動を始めた阿部は、いくつものアイドルグループを経て、2011年に仙台を拠点とするmImi(現在のパクスプエラ)として活動を始め、現在はラストアイドルと兼任している。

 ここにいたるまでには一度はメジャーデビューを経験したもののうまくいかず、最後のチャンスとしてラストアイドルに挑戦したという経緯がある。もはやアイドルになるべくして生まれたといっても過言ではない阿倍の経歴は、ラストアイドルで発揮されているパフォーマンスの下地となっている。

 身体的特徴から魅力を紹介してきたが、次回の後編では「センターに求められる精神的な強さ」にフォーカスする。秋元康グループの歴代センターと比較を通して、阿部がラストアイドルという文脈でなぜセンターとして求められているのかさらに考察していく。

(文・川崎龍也)
 

アイドルセンター論

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