その後、9thシングル『夏のFree&Easy』と11thシングル『命は美しい』でセンターに選ばれると、13thシングル『今、話したい誰かがいる』と17thシングル『インフルエンサー』では白石麻衣、19thシングル『いつかできるから今日できる』では齋藤飛鳥とともにWセンターを務め、乃木坂46のエースとしてパブリックイメージの担い手として取り上げられることも増えていく。

 また乃木坂46の活動とは別に、2015年からは『non-no』の専属モデルとして女性誌の表紙も飾るようになり、そのスタイルやファッションセンスが注目され、次第に女性ファンも取り込むに至った。乃木坂46を特徴づけるファッショナブルな側面の一端は西野が担ったといっても言いすぎではないだろう。

 乃木坂46がグループとして成熟していくにつれ、西野もその歩幅に合わせるかのように“成長“を見せ、中心的存在とし大きな役割を果たしてきた。そして、西野から受ける“儚い”というイメージは乃木坂46というグループの一側面を担っていくようになる。

(文=川崎龍也)

アイドルセンター論

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