なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
日向坂４６ 小坂菜緒（前編）
けやき坂４６から改名後初となる１ｓｔアルバム『ひなたざか』のリリースや、ドキュメンタリー映画『３年目のデビュー』の公開など、２０２０年はこれまで以上に飛躍の年となっている印象がある日向坂４６。今回はそんなグループの顔としての活躍著しい小坂菜緒を取り上げていきたい。
小坂はけやき坂４６の２期生として２０１７年８月にグループに加入。アルバムのリード曲「アザトカワイイ」ではセンターを退くことになったが、まぎれもなく日向坂４６の今後を引っ張っていく存在であることは間違いない。
とは言ったものの日向坂４６というグループはメンバーひとりひとりがメンバーを理解し尊重し合うことで、センターに固執しないという雰囲気を抱えている。そのようなグループを取り上げる際にひとりのセンターだけを特権的に取り上げるというのはそれこそお門違いといえるだろう。しかし、それでもなお取り上げるに足る理由を彼女には見出すことができるのだ。
