引っ込み思案でおとなしい性格だった彼女がオーディションに応募したのは、けやき坂46のファンだった友達に誘われ、初めてライブビューイングでけやき坂46のライブを目にしたことがきっかけだった。そこでけやき坂46というアイドルのキラキラとしたパフォーマンスを見て、小坂は好きになれない自分自身を変えられるのではないかと可能性を見出す。小坂のアイドル人生は「自分を変えたい」という衝動から始まったのである。

 小坂は欅坂46の6thシングル『ガラスを割れ!』のカップリングとして収録された2期生のみで構成された『半分の記憶』で初めてセンターを務めることになった。けやき坂46の1stアルバム『走り出す瞬間』のリード曲『期待していない自分』ではセンター・佐々木美玲の真後ろという極めて重要なポジションを任されると、『君に話しておきたいこと』では1期生を含めたグループ全体でセンターに抜擢。

 これまでけやき坂46では長濱ねる柿崎芽実齊藤京子、佐々木美玲といった1期生のメンバーがセンターを歴任しており、2期生である小坂がセンターに抜擢されたのは大きなサプライズであり、期待の表れでもあった。

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