■超高級焼肉店やお座敷遊びで

 明石家さんま(65)も、庶民の想像をはるかに超える太っ腹で知られている。

「バラエティ番組のスタッフを、収録の終わりに必ず、六本木の超高級焼肉店に連れて行ってたんです。席につくと、注文しないのに上質な肉が、これでもかと運ばれてくる。毎回300万円くらい払っていたとか。また、正月にはスタッフや共演者に、必ず一人1万円のお年玉を配っている。その人数は毎年、300〜400人にも及ぶそうです。“儲かっている人が使ってあげないと不景気になってしまうやろ”が、さんまのモットーだといいます」(前出のお笑い関係者)

 そんなさんまに影響を与えたのは、デビュー当時、『ヤングおー!おー!』(MBS)で、さんまを鍛えた桂文枝(77)だったのかもしれない。前出の山田が、こんなエピソードを明かす。

「文枝さんには、京都、大阪で何度も“お座敷遊び”に連れて行っていただきましたよ。ただ遊ぶだけではなく、湯葉の食べ方や、お箸を使ってクイッとひねる和食の席でのレモンの絞り方など、洗練されたマナーを教えてもらいましたね」

 お座敷遊びといってもピンとこないと思うが、「舞妓さん、芸妓さんへの“お花代”が一人3〜4万円。踊りを披露してもらえば“宴会ご祝儀お立て替え”として一人1〜2万円。これに飲食代がかかってきますから、舞妓さん、芸妓さん、三味線の3人を呼んで、4人で2時間の宴会を楽しめば、安くても25〜30万円」(旅行サイト編集者)

 これを「何度も」というのだから、さうすがは、さんまの“兄さん”である。

 お笑い界では、3月に亡くなった志村けんさんの太っ腹ぶりも語り草だ。

「かつて連日のように一緒に飲み歩いていたダチョウ倶楽部上島竜兵は、おごってもらった総額について“億はいってる”と話していました。銀座では、高級寿司、高級クラブ、また高級寿司に戻ってから高級クラブというルートだったそうです」(前出の芸能記者)

 女性への金の使い方も、実に豪快。芸能レポーターの城下尊之氏が、こんな話をしてくれた。

「志村さんはつきあい始めた女性に、制限なしのクレジットカードを渡して、好きに使ってもらっていたそうです。そのうえ、別れるときには“まとまった金額を手渡す”とのこと。“ン百万ですか?”と聞いたら“一桁上だよ”と話されていた。女性トラブルが出なかったのは、このためです」

 多目的トイレで1万円渡してコトをすませる、グルメ芸人に聞かせたい話だ。

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