■昭和の銀幕スターたちにはかなわない

 だが、豪快さなら、やはり昭和の銀幕スターたちにはかなわないだろう。

勝新太郎さんは、銀座の高級クラブを一晩で何軒もはしごすることで有名で、店で会った知らない人まで連れて次の店に行くから、気づけば何十人もの団体に。しかも、先に帰る人がいれば“おぅ、気をつけて帰れよ”とタクシー代として1万円を握らせる。大借金を作りましたが、勝さんを悪く言う人はいませんでしたね」(芸能プロ関係者)

 先日、解散宣言した、石原裕次郎さんが率いた石原軍団の逸話も、豪快だ。

「『西部警察』(テレビ朝日系)が大人気だった頃、ロケ続きでスタッフの疲労が限界に達したときは、旅館の大広間に全員を集め、裕次郎さんが1万円札で作った紙飛行機を飛ばしてプレゼントしたそうです。忘年会は700人規模で、トップレスのコンパニオン人が舞い踊る。今では、とても信じられない光景があったそうです」(前同)

 その遺志を継いだ渡哲也さんには、こんな話が。

「極寒の真冬のロケ現場に、なんと石焼き芋の販売車を買って届けさせたんです。現場の士気は一気に上がり、石原軍団の存在がより伝説として伝えられるようになりました」(前出の城下氏)

 最後は松方弘樹さん。親交の深かった城下氏が、その男っぷりを懐かしむ。

「2時間ドラマの最終日に取材に行ったら、僕ら取材陣も打ち上げに誘ってくださったんです。もちろん、すべてが松方さん持ち。スタッフ、共演者含め100人超の焼肉大宴会で、テーブルを回って、“お疲れさん”と乾杯して、全員とお酒を飲んでくれる。本当にかっこよかったですよ」

 コロナ禍を吹き飛ばす、豪快ニュースターの登場に期待したい!

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