■“原監督後”を託される慎之助

 全権監督として、組織改革にまい進する原監督だが、来季限りで3年契約の満了を迎える。巨人上層部は、さらにもう数年、チームを託したい考えだという。

「山口オーナーはリーグ連覇を果たした原監督を高く評価しており、複数年の再契約を前提に動いています。来季以降は菅野が抜け、下り坂となるチームを任せられるのは、経験豊富な原監督しかいないということです」(前出のデスク)

 だが、原監督は常々、「監督はきつい。60を過ぎて、やる仕事ではない」と口にしている。来年、63歳になるだけに、契約満了を機にユニフォームを脱ぐ選択も残っている。

「原監督が来季で辞めるとしたら、ペナントで思わぬ惨敗を喫した場合です。実は巨人側は原監督をGMに据えて、新監督を招聘する“プランB”も用意している。新監督の筆頭候補が阿部慎之助2軍監督、その次が高橋由伸前監督、大穴で上原浩治氏。渡邉恒雄氏は、自分の生きているうちに松井秀喜監督を、と切望しているそうですが(笑)。ゴジラは……まあ、断るでしょう」(前同)

 巨人上層部は将来の監督候補として、阿部2軍監督の能力を高く評価し、あと数年、2軍での“指揮官修行”をさせたいのが本音だという。前出の江本氏も、将来的な布陣として、編成能力に長けた原GM、指導力がある阿部監督という2トップ体制に賛成する。そして、こう言う。

「阿部はキャンプで若手にノックの雨を降らせ、試合でボコボコに打たれた投手に罰走を命じるなど、指導者に必要な厳しさがある。今のコーチは選手に、おべんちゃらを言うヤツばかりだけど、それでは選手がダメになる。素質を能力に変えるには、常に成績を問う厳しい環境が不可欠。そうしたことを理解できている者が、監督、コーチをやるべきなんですよ」

 ソフトバンクに奪われた盟主の座。それを取り戻すための戦いは、すでに始まっている。

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