■“ビッグ”な借金に負けなかった永ちゃん
事業に絡んだ失敗から大きな借金を背負った芸能人も目立つ。たとえば矢沢永吉(71)が、そうだ。
「オーストラリアのゴールドコーストで、スタジオや音楽スクールが入ったビルの建設事業を任せたところ、関係者に裏切られ、35億円の負債を抱えることになったんです。これは当時、オーストラリア犯罪史上2番目に大きい被害金額でした」(音楽関係者)
だが、“ビッグ”な借金に、永ちゃんは負けなかった。
「精力的にツアーを回るだけでなく、俳優としてドラマや映画、CMに出演するなどして、わずか6年程度で完済したんです」(前同)
矢沢と同様、“マイトガイ”小林旭(82)も、本業以外の事業に手を出して大コケしている。
「30代でゴルフ場開発やテレビドラマ制作事業に失敗。当時の債務は10億円以上。そこから『仁義なき戦い』シリーズなどに出演しつつ、歌手としてキャバレー回りをして返済していました」(芸能プロスタッフ)
そして、その活動が予想外の副産物を生む。
「当時歌っていた『昔の名前で出ています』が夜の街で火がつき、大ヒットに。そのおかげで借金にケリをつけることができたんです」(前同)
“さすが、マイトガイ”と言いたいところだが、小林はその後、ホテル事業などに手を出し、またも失敗の憂き目に。
「そのときの借金額は当時、億円だと報じられました。しかし、当時は『熱き心に』のヒット後の再ブレイク期であり、高額のギャラで全国を巡ることで、またまた完済できたようです」(同)