松井珠理奈
松井珠理奈

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
SKE48 松井珠理奈(前編)

 絶対的センターとして約13年もの間SKE48を支えてきた松井珠理奈。2021年2月3日に発売となった『恋落ちフラグ』が彼女にとってのラストシングルとなっており、同曲をもって卒業することを発表している。小学生の頃にSKE48に加入し、AKB48の楽曲でセンターポジションに抜擢されてからというもの波乱万丈のアイドル人生を歩んできた珠理奈。青春時代を全てアイドルに費やし、アイドルとして生きてきた彼女は果たして私達にどのようなセンター像を提示してきたのだろうか。

 2008年7月にSKE48の1期生として加入した珠理奈。11歳という若さでの加入だった。結成後まもなくして珠理奈がAKB48の10thシングル『大声ダイヤモンド』で前田敦子とともにWセンターに抜擢され、新世代の象徴として珠理奈の存在が大きくフィーチャーされることとなった。

 この突然のセンター抜擢はファンの間でも大きな物議を醸すことになり、AKB48の歴史のなかでもターニングポイントのひとつに数えられている。

 ここから珠理奈はSKE48の不動のセンターとして、時にはW松井として松井玲奈とともにSKE48の中心メンバーとして活躍。1stシングル『強き者よ』から現在に至るまでほぼ全てのシングルで選抜入り、絶対的センターとしてSKE48の成長を支えてきたいわば大黒柱のような存在だ。

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