■こだわりのとんこつラーメンに半餃子を

 最近でこそ舞台が中心で、たまに大作ドラマで貫禄を見せるくらいだが、だからこそ、食のほうも女王級かと思うと、好物が豚骨ラーメンだという。しかも、全国に26店あるチェーンの「暖暮」のラーメンが好みとか。飾らない人柄にあらためて好感を持った。ゆう子は19年4月21日、日本テレビ系『誰だって波瀾爆笑』に登場。変わらずスリムなのに、「炭水化物が大好物」だと語り、まずは庶民的な暖暮に案内した次第。

 暖暮には同じ豚骨ラーメンチェーンの「一蘭」同様、オーダーカードがあって、麺の硬さや味の濃さなど、自分の好みに注文できるのがゆう子のお気に入りポイント。そこでラーメン(780円)を固め、油少なめにし、トッピングはキクラゲ・ネギ増し・味つけ玉子半分というのが彼女のデフォルトで、一口サイズ4個入りの半餃子(250円)も必ずつける。放送直後の暖暮恵比寿店のFacebookを見ても、この「浅野ゆう子セット」が示されていた。

 ゆう子が同店に通うようになったのは、博多で舞台に出演していた際、共演者の野添義弘に紹介され、訪れたのがきっかけ。元から豚骨好きだが、同店の10時間煮込んだスープはコクがありながら臭みがなく、一番の贔屓となったようだ。お決まりの薬味の紅生姜は途中から入れ、味変を楽しむのがゆう子流。薬味には他に辛子高菜もあるが、そちらは入れない派らしい。

 ちなみにゆう子が同番組で次に紹介したのは、30年以上食べ続けるという、麻布十番の高級中華「登龍」の玉子炒飯(1900円)。他にいくらも炒飯メニューがあるというのに、卵が好物なので一本槍という。浮気ができない性分らしい。そう言えば、あまり浮いた噂も聞かなかった。長らく闘病生活を支えた、元恋人の田宮五郎の無念の死が脳裏をよぎった……。

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