■人気作品だけに落胆もひとしお

「倉田は、仮面ライダー生みの親の石ノ森章太郎先生が“”今後倉田てつをを越えるヒーローは現れないだろう“と話していた逸話があるほどの男前。当時のてつをは、初代仮面ライダーの藤岡弘、(75)を80目年代後半のイケメンにリファインしたようなカッコよさでした。ベテラン歌手を想定して作曲された主題歌は、当時新人だった倉田には荷が重く、ハッキリ言ってヘタでしたが、声が男らしくて”うまいヘタじゃない。てつをというジャンル“と好評でした」(特撮ライター=以下同)

 09年の『仮面ライダーディケイド』(テレビ朝日系)で久しぶりに登場した際もファンは大いに盛り上がり、それを機にオールスター映画にゲスト出演する機会も増えて、若い層にも現在も根強い人気を誇る倉田。それだけに、今回の出来事は残念の極みだ。

「映画にゲスト出演しただけの俳優も、不祥事を起こすと『仮面ライダー俳優』というくくりで報道されてしまうことが多いんです。たとえば18年に覚せい剤取締法違反で逮捕された松尾敏伸(43)は05年に『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』のゲストライダー『歌舞鬼』として出演していただけなのに、ライダー俳優という見出しで報道されたことから、ファンから不満の声が出ていました。しかし、主人公の、それも歴代でも上位の人気を誇る倉田がやらかしてしまった。残念ながら、これに限らず、テレビで活躍していたライダーで不祥事を起こした人はけっこういるんですよね」

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