■本当に「悪い大人」になってしまった俳優も

 また、劇中の行動を考えると、皮肉としか思えない不祥事を起こしてしまった俳優もいる。13年の佐野岳主演作『仮面ライダー鎧武』にマッドサイエンティストのプロフェッサー・戦極凌馬こと仮面ライダーデュークとして出演していた、青木玄徳(33)だ。

「青木は18年3月4日深夜に世田谷区の歩道で、信号を待っていた女性に背後から抱きつき、女性の胸を触って首や腰に10日間の怪我を負わせたとして、強制わいせつ致傷容疑で逮捕。さらに30代女性を突き飛ばし、スカートの中に手を入れようとしていたことも発覚し、強制わいせつ未遂の疑いで再逮捕されました。本人は“酒に酔っていて覚えていない”と供述していて、最終的に不起訴処分になりました」

『鎧武』で青木は自分のことを「悪い大人」と評していた。高杉真宙(24)演じる「自分は大人と思ってうまく立ち回っているつもりの悪い子ども」を捨て駒にする悪党を演じていて、「悪い子は本当に悪い大人の餌食になる」という戒めを視聴者の子どもに伝える役回りだった。この事件後、青木はいまだにファンからは皮肉を込めて「本当に悪い大人」呼ばわりされてしまっている。

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