■ティガがちびっ子の運命を変えた

 1月2日の『ネクジェネ』では『シン・ウルトラマン』の話題が出たのだが、この際に井ノ原快彦(44)が「長野君にもお声かかるんですかね?」と話を振り、長野が「いつまでも待ってます(笑)」とする場面があった。これに限らず、『ネクジェネ』はたびたびティガの話が出ることで知られている。

「97~08年に、途中で改題しつつも放送されていたV6の教育バラエティ番組『学校へ行こう!』でも、ゲストの生徒たちが長野に“ティガが好きだった”という話をしたり、放送局が同じTBSだったことや円谷プロダクションが協力的だったことも手伝い、しばしばコラボ企画がありました。

 幼稚園に行きたくない子に勇気を与える回や、天文部の高校生の回が、特に知名度が高いですね。天文部の回は、ティガと入れ替わりで消える長野に対して“いまティガ来てたのに”“どこ行ってたんだよ?”と三宅健(41)がイジっていました(笑)」

「幼稚園~」は、春からの幼稚園入園を渋る男の子・河村直緒くんを入園させるべく、長野がダイゴ隊員に扮して『GUTS』(ティガに登場する防衛組織)の隊員に任命し、一緒に幼稚園にいた怪獣に立ち向かう、という内容だった。上司であるムナカタリーダー(大滝明利)まで呼び出した豪華な企画だった。

「驚くべきことに直緒くん、いや河村さんはティガを機に“自分もこのダンスが踊れたら、ウルトラマンになれる!”とV6やダンスに興味を持った結果、海外のダンスコンテストで最年少記録を樹立したり、チェコ・アメリカ・オーストラリア・トルコ・シンガポールなど10カ国以上でダンスの仕事や勉強をしたりするダンサーになりました。一人の少年の人生に大きく影響を与えたのがよく分かるエピソードですね。

 16年の『Kindai Picks』のインタビューによると、その後V6と再会して、“ウルトラマンとV6さんがキッカケでダンスを始めたんです”と言えたそうです」

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