■小学生、中高生も『VS魂』より『プレバト!!』

 ダウンタウン浜田雅功(57)がMCを務める『プレバト!!』は特にシニア層から支持率が高く、毎週のように同時間帯の世帯視聴率ではトップをキープしている。

 3月25日の『プレバト!!』は3時間SPと題し、「黒板アートの才能ランキング」「古着リメークの才能ランキング」のほか、春の俳句タイトル戦「春光戦」などの模様が放送され、平均世帯視聴率14.7%、個人視聴率8.4%と、日韓戦を上回る高視聴率を記録した。

「俳句コーナーが人気なことからもうかがえますが、『プレバト!!』は主に高齢者層から支持を集めている番組です。一方、『VS魂』が狙っている層は、フジテレビが今、最も重要視する“コア層”と呼ばれる13~49歳の若年層。

『VS魂』の関係者も、“世帯視聴率は問わない”というところでしょう。ところが、3月25日の放送では若年層の個人視聴率でも『プレバト』に負けているんですよね」(民放キー局ディレクター)

『プレバト』の男女4~12歳の個人視聴率は3.5%、男女13~19歳は3.0%。『VS魂』の男女4~12歳は2.0%、男女13~19歳は2.4%という数字だったという。

「小学生、そしてアイドルに興味が出てくる13~19歳、中高生も『プレバト!!』のほうを見ているんです。『VS魂』の出演者は、相葉と風間はアラフォーですが、それ以外は10代、20代の若手で、新たなファンを開拓していくような、ジャニーズが売り出していきたいメンバーです。

 にもかかわらず、『プレバト!!』よりも若年層の数字が低い。将来のお得意様、『VS魂』やフジテレビファンになるであろう子どもたちや、ティーン層にも『VS魂』は刺さっていないということですよね……」(前同)

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