エレキギターとブラスセクションが印象的な表題曲『無意識の色』は、前作と異なるダンスチューンとこれもまたSKEらしいアグレッシブな楽曲で、小畑は卓越した表現力を発揮。

 さらに、同作のカップリング曲である『反射的スルー』では珠理奈とWセンターに、次作『いきなりパンチライン』のカップリング曲『誰かの耳』でもセンターを経験するなど、日に日に次世代のエースとしての存在感を高めていった。

 長らくW松井が覇権を握っていたSKE48にとって、小畑の台頭は印象的な出来事であり、世代交代の雰囲気が漂っていたことを記憶している。ファンの間でも小畑に対する期待のコメントが多く、次期エースとしてSKE48を引っ張っていくのは彼女だと誰もが思っていたはずだ。

 しかし、2019年2月に開催されたチームKIIの7th Stage「最終ベルが鳴る」公演にて卒業を発表。およそ4年間にわたるアイドル人生に終止符を打つことになった。その後は、フリーランスとしてアパレルブランド「Plume Calin」のプロデューサーやYouTuberとして、自由に伸び伸びと活動している。そして以前からの目標でもあった写真集が3月31日に発売される。グラビアはもちろん、卒業の背景や不登校の過去などが詳細に語られているとのことで、ファンならば必見の内容となっている。

(川崎龍也)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4