■出世作『金田一少年の事件簿』はともさかりえがヒロイン

 堂本剛は90年代から2000年代前半にかけて、大物女性アイドルと次々と共演を果たした人物である。

 その当たり役といえば、『金田一少年の事件簿』シリーズ(1995年/日本テレビ系)の主人公・金田一一役だろう。のちに、松本潤亀梨和也山田涼介が同役を演じることになるが、元祖は堂本なのだ。そして、堂本版金田一のヒロイン・七瀬美雪を一貫して演じたのがともさかえりえだ。

 彼女は『金田一~』で知名度を一挙にアップさせ、1996年には『エスカレーション』という曲でCDデビューした。この曲は、同年デビューのソロアイドルでトップのセールスを記録する。女性アイドル史において、内田有紀(1994年デビュー)と広末涼子(1997年デビュー)の間にともさかがいたことは、忘れられがちである。

『金田一~』以後の堂本はハイペースでドラマに主演していく。KinKi Kidsの相棒である堂本光一と共演した『若葉のころ』(1996年/TBS系)では、奥菜恵と共演。

 奥菜は13歳だった1992年にドラマと映画のメディアミックスで制作された『パ★テ★オ』(フジテレビ系)でデビュー。10代の頃はドラマ出演が途切れなかった。堂本とは1998年の『青の時代』(TBS系)でも再共演している。

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