■そもそも『M-1』が嫌いな可能性
17年10月放送の『おはよう、たけしですみません。』(テレビ東京系)に太田が出演した際は、ビートたけし(74)の「松本人志、嫌いなの?」という問いかけに「大っ嫌いですよ!」と即答したこともある。もちろん、ギャグだと思われるが、これも大きくネットニュースなどで取り上げられた。
「爆笑問題の世代は、現在以上に“お笑い芸人=関西”のイメージが強い時代でした。それだけに、“関東芸人”として、関西への強烈な対抗意識と敵愾心がある。
千葉県出身の関東芸人である伊藤が、大阪吉本の筆頭である松本とオール巨人の意見を気にしている、という様子が許せなかったのかもしれませんね。また、『M-1』そのものについても、太田は本音では受け入れていないのかもしれません」(お笑いプロダクション関係者)
少しずつ改善されつつあるが、『M-1』は番組そのものが関西芸人に有利だと言われる。たとえば、初期の『M-1』では“地域票”というシステムを採用し、00年にスタジオの審査員には好評だったおぎやはぎが関西圏の一般層の支持をまったく得られず、不自然な最下位となったことがある。
「審査員にしても、松本にオール巨人、上沼恵美子など、関西勢に偏りすぎている、という指摘も少なくない。少しずつ均衡がとれるようになってはきましたが、19年12月の『チマタの噺』では、たけしが“(予選の)審査員が、吉本の座付き作家、多すぎだわ。(関東芸人が)予選で落とされちゃうんだもん”としていましたね」(前同)
オズワルドの発言を機に、久しぶりにヒートアップした姿をテレビで見せた太田。エスカレートして、松本人志との因縁も再燃しなければいいのだが……。