■水卜アナの『ZIP!』は“じわりじわり”

 前出の制作会社関係者が続ける。

「今まで永島アナがメインキャスターを務めてきた『めざましテレビ』は“段取りの番組”とも言われていて、事細かに決まっているスケジュールの中、スピード感を持って正確に原稿を読んでいればよかった。もちろん、それを完璧にこなすことは簡単なことではなく、それをずっとしてきた永島アナはすごいわけですが。一方、『めざましテレビ』でのフリートークは、10~15秒程度のものだった。それが『めざまし8』では、キャスターやコメンテーターを交えたフリートークの時間が多いんです。

 永島アナは原稿を読む能力にはとても長けていますが、フリートークにはまだ慣れていない様子です。また、視聴者的にも、積極的に意見を言う三田友梨佳アナ(33)とは違い、永島アナには自らの意見を言うようなフリートークのイメージがないのかもしれませんね。大きく特集するニュースを“情報キャスター”という曜日ごとのアナウンサーが解説していることもあり、永島アナの活躍の場が少ない印象もあります。番組の構成も含めて、徐々に改善が図られていくのでしょうね」

 フジテレビのエース・永島アナが苦戦を強いられる中、日本テレビの絶対的エース・水卜麻美アナ(34)は『スッキリ』を卒業し、この春から『ZIP!』の単独MCに就任。

 4月8日の『ZIP!』の世帯視聴率は8.2%、個人4.5%と、『めざましテレビ』にわずかだけ後れを取っている。

 放送作家は話す。

「日本テレビ上層部としては、これまで同時間帯でトップをひた走ってきた『めざましテレビ』を水卜アナの『ZIP!』で一気に巻き返したかった、というのが本音でしょう。しかし、一気に抜くことはできなかった。ただ、数字はじわりじわり伸びてきている感じですね。

 さらに、若年層と女性の個人視聴率を見てみると、『めざましテレビ』よりも『ZIP!』のほうがかなり見られているんです。やはり水卜アナは若い世代、女性への訴求力は高い。3か月もすれば逆転している、ということもありそうです」

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