■普段使いで食べられる安心の味
同店のサイトを見るまで忘れていたが、ヌードルチェーンSAという経営元の所在地は富山県富山市で創業は05年。池袋の他、同市内に2軒、そして同県内の魚津市に1軒ある。池袋にも15年以上前から店を構えているはずだ。
「無鉄砲」という漢字表記の、奈良発のラーメンチェーンもあるので紛らわしいが(都内には系列を含め中野に3店のみ)、そちらはドロッとしたとんこつラーメン。一方のむてっぽうは魚介系スープがベース。
全体に価格が安く、味付け卵も1個40円以上の寄付をすれば、セルフで取り放題なのが嬉しい。行列必至の界隈の店の中ではそこまで混んでおらず、気兼ねなく長居できるため、ちょい呑みにも使い勝手がよい。自家製ソーセージなどつまみ類も豊富で、〆にラーメンというパターンを決められる。また、かつては動物系出汁を使わない味噌ラーメンも提供していたと記憶するが、かなり優しい味わいで、二日酔いの際などに時々食べたくなった。
そのせいでぼくも味噌推しなのだが、どうやら富山では、むてっぽうも「新感覚の醤油ラーメン」が看板との認識のようだ。富山のラーメンといえば、過激にしょっぱい、真っ黒な醤油スープの富山ブラックで知られるからか。