■「しんどくなってやめる人が多いんです」
石本の仲間の経営者には、コロナ禍で業種転換や閉店を余儀なくされてしまった人も多かったという。
そんな中でも石本がオーナーの『馬肉屋たけし』では、テイクアウトメニューの販売のほか、馬肉の通販も行い奮闘を続けている。
「今後は、今までの飲食店を責めるものとは、逆の発想をしてもらいたいなって思います。飲食店を経営していた友達がたくさん辞めてしまったんですけど、彼らはこれ以上コロナと戦っても、来てくれるお客さんは歓迎してくれても、国がお酒はダメだとか、営業時間を縮めろと言われ続けて、誰からも応援されていないように思ってしまったそうです。それでしんどくなってやめる人が多いんです。
僕は今回の取材だったり、SNSだったり、YouTubeでの飲食店の応援とか、自分ができることがあるうちは頑張っていこうと思います。ただ、僕みたいな人ばかりじゃないでしょうし、辛いところですね……」
石本のようにコロナとしっかりと向き合いながら、おいしいお酒と料理を提供し続けてくれる店が報われる対策も必要だろう。しかし、今、居酒屋を巡る状況は、極めて厳しくなっている……。