■ご褒美に徳川の御埋蔵金が!?
「続く6代目司会者の春風亭昇太は、歌丸が司会就任時に史上最年長の46歳で新加入した、当時は最も出演歴が浅いメンバーでした。司会抜擢は意外な人事のようでしたが、もともと“若手版『笑点』”と言える『笑点Jr.』(日テレプラス)で司会の実績があったんです」(同)
現在、最も新しく加入したメンバー・林家三平(2代目)も、早いもので出演歴は5年。平均年齢は67歳(木久扇83、好楽74、小遊三74、円楽71、昇太61、たい平56、三平50)と、“人生100年時代”を象徴する番組になっている。『笑点』の名物といえば、座布団がある。
「あれは重ねても膨らみすぎないように工夫された、特別仕様の逸品です。カラーは当初は淡い青で、ピンク色の時期を経て、73年に紫色になって以来、現在まで不変のままです」(前出のライター)
大喜利で座布団を10枚集めたご褒美にも、ピンからキリまである。過去、最もコストがかかったとされるご褒美が、歌丸が75年に獲得した「オリンピックの聖番組史上最大の事件 アテネでのマラソン」だ。
「1ドル=300円の時代に、歌丸さんが本当にギリシャのアテネに行き、聖火を掲げて走った。ただ、ロケは10日間にわたり、走り続けた歌丸さんはクタクタだったとか」(前同)
一方、ある意味で最も価値があると考えられるのが、14年に好楽が獲得した「日本テレビの社員食堂利用カード」である。
「限度額ナシ、期限は死ぬまで。しかも、家族や一門も利用OK。好楽さんは“死ぬまで食いっぱぐれがない”と言われた」(同)
獲得翌日、好楽は総勢30名を引き連れて、社員食堂を訪れた。
「しかし、カードは1メートル以上とバカでかく、持ち運びは困難なため、その後は一度も使っていないようです」(同)
また、最もくだらないとされるのが、91年の「徳川の御埋蔵金」だ。
「獲得者のこん平さんが山中で掘り当てたのは、“葵の御紋入りの5枚の雑巾”だったんです……」(同)
小遊三が獲得した「2001年宇宙の旅」も傑作だ。もちろん、夢の宇宙旅行に招待されたのではない。
「小遊三さんが手にしたのは、東京都府中市で、2001円で購入した足た袋び……つまり“2001円府中の足袋”でした」