■一番大事なことは?
今回、がんの早期発見につながる情報をまとめてきた。しかし、そもそも、がんという病にかからないことが一番なのは言うまでもない。福田氏は、「最も重要なのは、がんを予防する生活習慣を日頃から送ること」だと言い、こう続ける。
「“早期発見・早期治療”が強調されるのは、それが医療機関や製薬会社のビジネスにつながるため。本来は禁煙(喫煙は肺がんだけでなく、膵臓がんや腎臓がんのリスクも高める)、塩分過多や動物性脂肪を多く含む欧米型食生活を避ける、適度な運動や睡眠を心がけるといった、ふだんの予防対策こそが大事なんです。また、60歳以上の方であれば、特に進行の遅いがんの場合、早期発見、早期治療が本当に必要かも、よく考えるべきです」
体の異変に注意しつつ、検診を心がけよう!