■「おめでとう良かったな。待ってて、良かったな」
それは、河本と村田が食事をして、帰路につくタクシーでの出来事だったという。河本は、タクシーの助手席に座った村田に後部座席から突然、
「もうちょっと待っとき。絶対大丈夫やから。もうちょっと待っとき。絶対大丈夫」
と、一度も相談したことないはずの引退を知っていたかのように、後ろからささやくように言ってくれたという。村田はその言葉に、河本に気付かれないように窓の外を見ながら号泣していたという。
その後、17年に『M-1』でとろサーモンが優勝した際は、誰よりも早く河本は電話をかけてきて、声を震わせながら、
「おめでとう良かったな。待ってて、良かったな」
と、祝福してくれたという。
「この感動エピソードに北乃も涙し、河本は“つられるから…(『脱力』は)こんな番組じゃないんや!”と、さらに号泣していました。しかも、河本は涙ながらにこのVTRについて“言わなくていいんですよ。芸人やってて、いい話なんかいらないですから”とコメント。これぞ芸人、というスピリットを見せてくれて、実にカッコよかったですね」(前出の女性誌記者)
番組はそれだけで終わらなかった。次のVTRではオリエンタルラジオの藤森慎吾(38)が、さらに畳みかけた。
「オリラジはリズム芸『武勇伝』でデビュー後すぐブレイクを果たしましたが、そのせいで多くの先輩芸人らからは反感を買っていた時期がありました。しかし、そんな藤森に対し河本は“はじめて吉本の先輩で優しく声をかけてくれた”そうです」(前同)