■「(メッセージを)選手個人に当てるのはとても苦しいです。」
《期待に応えたい一心で日々の練習をしています。オリンピックについて、良いメッセージもあれば、正直、今日は非常に心を痛めたメッセージもありました。この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです。》
《長くなってしまいましたが、わたしに限らず、頑張っている選手をどんな状況になっても暖かく見守っていてほしいなと思います。》
と、5回にわたって自身の思いをつづった。
「池江選手は10代から2020年東京オリンピックでの活躍が期待されてきた水泳界のホープでしたが、19年2月に白血病と診断され、その後闘病生活に入りました。しかし、本人の懸命な努力と五輪開催が1年ずれた結果、代表選考も兼ねた4月4日の大会で好成績を残し、東京五輪出場が決まっていました」(女性誌記者)
当時、池江は東京オリンピックは諦め、自ら24年のパリ五輪を目指そうとしていた。それだけに、選考会で優勝した際は、涙が止まらなかった。
「自分が、勝てるのは、ずっと先のことだと思ってたんですけど、勝つための練習もしっかりやってきましたし、最後は『ただいま』って気持ちで入場してきたので、自分がすごく自信なくても、努力は必ず報われるんだなと思いました」
と、当時取材陣に答えている。