■古畑に唯一叩かれた男

 多くの視聴者を虜にしてきた田村さん。ファンだけでなく、同業の役者からの尊敬の眼差しも集めていた。

「今やジャニーズ事務所だけではなく、日本を代表する俳優になった木村拓哉(48)も、田村さんに魅了された1人です。田村さんとは1996年10月期のドラマ『協奏曲』(TBS系)で共演している木村ですが、田村さんの代表作である『古畑任三郎』(フジテレビ系)でも、刑事と犯人の立場で共演を果たしています」(女性誌記者)

『古畑任三郎』は1994年4月期の連ドラからスタートし、2006年1月まで新作が放送された三谷幸喜脚本のドラマ。主演の古畑役を田村さんが務め、中森明菜(55)や菅原文太さん(故人)をはじめ、2006年のスペシャルではイチロー(47)と、毎回、実に豪華な犯人役も注目を集めた。

 木村は、1996年1月に放送された第2シリーズ4話『赤か、青か』で爆弾魔の林功夫(はやし・いさお)を演じているほか、1999年1月のスペシャルではSMAPのメンバーとして本人役で出演している。

「1996年の木村の出演回は、伝説と言われる回になっています。“和製コロンボ”とも言われるように、つかみどころがなく、常に冷静で大人しい古畑ですが、1度だけ犯人をビンタしたことがある。それが、実は木村の犯人回なんです。古畑は、木村演じる林の冷酷さに怒り、顔を思いっきり引っぱたいていました」(前同)

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