■「ステマではないが対価性のある行為はあった」!?

 それから約1か月、5月28日に遠藤龍之介社長(65)が定例会見に代わって書面で回答しており、今まで通り、「ステルスマーケティングに該当する行為はないと考えている」という見解には変更はないとしている。

 しかし、「外部の弁護士も入れた詳細なヒアリング調査を実施した結果、社員就業規則に抵触する行為が認められました。“対価性があるのではと疑われるような行為”については、放送人としての自覚が問われる行動であり、関係者に対し厳正に対応しました」と説明。

 そして、「指導が行き届いていなかったことなどに対して、社としての責任を痛感しております。今後も社員に対しては、放送に関わる者として自律的行動をとるよう指導を徹底してまいります」とコメントしたのだ。

「ステマではないが、“対価性があるのではと疑われるような行為”はあったという、非常にわかりづらく、ややこしいコメントですよね……。実は、フジテレビでは5月に入って社員就業規則を変更したそうです。今回のステマ疑惑が報じられ、上層部も“これはマズい”となったのでしょう。そのため、新たに規則を定めたといいます。

“社員就業規則に抵触する行為が認められました”というのは、その新たに定められた規則に抵触しているということなのでしょう。そのうえで社員に対して、“フジテレビの肩書、名前を使ってインスタをやることはやめなさい”という通達も出たそうなんです」(制作会社関係者)

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