■女子アナのインスタ投稿を奨励していたにもかかわらず……

 制作スタッフ、営業などの社員であれば、フジテレビの肩書を出すことなく、業務とは関係ないインスタを投稿することはできるだろう。しかし、今回ステマ疑惑が報じられた女子アナは多くの人に「フジテレビの〇〇アナ」と認識されてしまっている。

「女子アナにとっては、今回の通達は事実上、“インスタ禁止令”ということですよね。ステマ疑惑は、フジテレビの女子アナという立場を利用したからこそ報じられたものです。そして、フジテレビは“法律上はステマではない”という見解なのでしょう。しかし、女子アナたちが利益を享受していたのは事実。

 フジ上層部はそうしたことは今後、“絶対にあってはならない”と考えているのでしょう。ただ、全社員のインスタ投稿をすべてチェックすることはできません。そのため、“フジテレビの肩書、名前を使ってインスタをするな”という通達が出たのでしょう。ただ、この通達が社員の間、特に女子アナの間で物議を醸しているといいます。

 数年前、フジテレビの不調が続く中、編成局の上層部が、“今後は女子アナも個性を出していかないと。キャラ立ちが必要”と言い、“インスタグラムを始めましょう”という方策を出したんです。そのため、女子アナはフォロワー数を増やすため、日々さまざまな写真や動画をインスタに投稿するようになったんです」(前出の制作会社関係者)

 フジテレビの女子アナの多くがインスタアカウントを持っており、ステマ疑惑が報じられた井上アナのフォロワー数は17万人、三上アナで8万人弱、宮澤アナが12万人、久慈アナに至っては44万人ものフォロワー数を誇っている。

「女子アナたちはフォロワー数が自分の社内での評価につながると考え、フォロワー数を増やすことに躍起になっていたんです。にもかかわらず、ここにきて一転、真逆の“インスタをやるな”と言われ、困惑しているといいますね」(前同)

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