■コメディエンヌの次は悪女を極めるか

「次回予告でも、目を見開いて強烈な笑みを浮かべる橋本の姿がありました。福田作品でコメディエンヌを極めた感のある橋本ですが、次に開拓するのは“悪女”路線かもしれません。視聴者からは憎しみを買う損な役回り、と思われがちな悪女ですが、実は女優にとって非常にオイシイポジションですから」(専門誌記者)

 実際に、“悪女役”で評価され、頭角を現した女優は数知れない。

「最近だと、菜々緒(32)が好例ですよね。2014年の『ファースト・クラス』(フジテレビ系)で“内心が常に罵詈雑言まみれの悪女・レミ絵”が大好評で、その後も『スカッとジャパン』などで何度も悪女を演じています。最近では“態度はキツいが面倒見のいいクールな女”という役どころも増え、キャラの幅も広がっている。

 また、『ドクターX』(テレビ朝日系)を筆頭に“一匹狼のカッコいい女性”役に定評のある米倉涼子(45)も、2004年のドラマ『松本清張 黒革の手帖』(テレビ朝日系)の悪女が、大きな転換点でした。“巨額の横領をはたらいて銀座のクラブのママの地位を手にした悪女”を演じたのですが、これが大好評で、その後も松本清張ドラマに“悪女”として欠かせない存在になりました」(テレビ局関係者)

 最近では、TBSを辞めてフリーになった田中みな実(34)が、昨年にドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)で主役を食う怪演を見せて話題になったのは記憶に新しい。橋本も、この流れに乗れるかもしれない。

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