わたしは日常生活では完全に前者なのですが、不思議なものでアイドルに対しては急に後者に切り替わります。
普段のわたしといったら、「その服めっちゃ似合うね!」と言われても、ネガティブさをここぞとばかりに発揮して、「実は似合ってないから逆にむりやり褒めてくれたのかな、気をつかって言わせてたらごめん…。」なんて、考えなくてもいいことまで考えはじめて相手の気持ちをだいなしにしてしまうことがあります。
立場が逆だったら、「ありがとう、嬉しい!」と言われたほうが嬉しいことはわかるのにどうしても素直に受け取れないのです。
ですが、アイドルが関わってくるとその思考が逆転します。
特典会で、「その服めっちゃ似合うね!」なんて言われたら、「嬉しい! 一生着る!!!」と単純明快、IQが3くらいにまで落ちるし、似合うって言われちゃったなとトイレで鏡を見ながらにやにやします。確かにこの色は似合うかも、なんて過剰に調子にのり似たような色の服を買ったりもします。
なぜそうなるのかもいうと、アイドルがかけてくれる言葉は形式美、いわゆるお約束でもあると思っているからです(もちろん本音で褒めてくれていることも前提として)。太陽がのぼれば「おはよう」、眠る前には「おやすみ」。挨拶と同じようは、"お決まり"として気軽に受け取ることができてしまいます。